2016.03.10
Timothy Pricket Morgan著

IBM、大規模IBM iショップに向けてさらなる大容量の新メモリーを提供

OS/400、i5/OSあるいはIBM iの顧客は、1基あるいは2基のプロセッサーの小規模マシーンで、わずか2個のコアをすべてアクティブにしているようなユーザーが大半を占めていることは間違いありません。しかしながら一部には極めて大規模の顧客が存在しており、これらの企業は大規模なAIXやLinuxを使っている企業と同じく、Power Systemsで高いパフォーマンスを求めていることも事実です。

いま世界中がインメモリー・プロセッシングに目の色を変えている一方で、実はSystem/38のCPFとAS/400のOS/400の単一レベル・ストレージアーキテクチャーが高いパフォーマンスを簡単に可能にします。これらのマシーン及びiSeriesとその後継機、System i、そして現在のIBM iを稼働させているPower Systemsの全てがデフォルトで「インメモリー」を簡単に実現します。IBM iのブートイメージを保持するために数百ギガバイトの2個のフラッシュ・ドライブを持つPower8マシーンを入手して、数テラバイトのメインメモリーを増設すれば、迅速で優れたインメモリー・データベースを構築することができ、ユーザーはアプリケーションをLinuxのSAP HANAやDB2 BLU あるいはLinuxのOracle 12cなどに移植する必要がありません。もし私がIBMであれば、IBM iのこの有用な利点を誇示します。

IBMはIBM iの顧客にインメモリーのデータベースをPower Systemsのプラットフォームに移行することを促進しており、これは結果としてメインメモリーの要件を高めることになります。これに伴いIBMは自社製のメインメモリーの容量を2倍に増強して最大容量256 GBの Centaur DIMM、CDIMMといったカードを制作しています。これらは市場最大のメモリーカードとなり、Power8 チップが2014年4月に出荷された数ヵ月後にリリースされた当時最大の128 GBカードの2倍の容量です。

Centaurチップはメモリーカード上に存在し、多くのメモリー・コントローラーを有しています。このメモリー・コントローラーはオンチップメモリー・コントローラー上のPower8 のメモリーバスからの信号をDDR3あるいはDDR4メインメモリーチップが要求するフォーマットに変換する機能を特別に備えています。Power8チップに関して、IBMはPower SystemsでPower8チップが出たときの最先端テクノロジーであったDDR3のテクノロジーのみをサポートしています。

また、CentaurチップはメインメモリーとCPU複合体との間に存在してパフォーマンスを高めるL4キャッシュを有しています。当初のPower8の設計はメモリーを最大8スティックまで、1ソケットにつき合計1TBのメモリーを可能にしていました。
IBMが発表レターannouncement letter 116-004で公開したこのメモリーカードによって、Eクラスの Power E870とPower E880は1ソケットで最大2 TBのメモリーまで可能になります。

IBMはこのような大容量メモリーがシステムのパフォーマンスにもたらす影響を説くベンチマークや仕様詳細をなんら提供していません。しかしながらいっそう大容量のメモリーがいっそう高い有用性をもたらすことは明らかです。なお、この新しい256 GBのカードは古い128 GBカードと同レベルの価格です。Eクラスの Power Systemsマシーンを使用している企業は、この大容量メモリーを選択することにより使用するメモリースロットを半減することができるので、将来のメモリーアップグレードに向けて余地を残すことができます。

ハイエンドのPower Systemsに使われているすべてのメモリーと同じく、この新しい256 GB CDIMMを使っているメモリーカードは全てのキャパシティーが物理的にインストールされた状態であり、その後アクティブにすることになります。この場合、フィーチャー#EM8Yメモリーカードは各々256 GB CDIMMで4スロットを持ち、コストは$64,240です。このカードの各ギガバイトの容量をアクティブにするためのコストは$93.46であり、計算すれば完全にアクティブ化されているカードのコストは$159,946で、1GBに対し$156になります。もしPower E870あるいはE880のノードを32枚のメモリーカードで満たそうとすればコストは128万ドルになります。今年後期の出荷が予想されているPower8+がDDR4メモリーをサポートしないであろうと私が予測する理由は此処に有ります。企業はメモリーが高額であるために可能な限り現状を維持しようと考えるでしょう。

なお、IBMはPower E870とPower E880マシーンのメモリーを増強させることに加えて、10コア、4.19 GHzのPower8 プロセッサーを作っています。2014年の秋、Eクラスの Power Systemsが出荷されたとき、Power E870が4.02 GHzで稼働する8コアのPower8あるいは4.19 GHzで稼働する10コアのPower8とNUMAを使ってリンクするひとつあるいはふたつのサーバーノードによって提供されました。Power E880は、8ソケット全域で最大128コアのフットプリントを生み出し4.35 GHzで稼働する8コアのPower8で出荷され、昨年5月、4.02 GHzで稼働する12コアのチップが最大192コアのフットプリントで生産されました。

なお、大容量256 GBメモリーカードのリリースは3月18日で、Power E880のプロセッサーオプションはすでに1月29日に入手可能になっています。

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