2016.05.12
Dan Burger著

問題を解決して次へ進む:IBM Must Gatherツール

自動車ロードサイド サービスのIBM i版は、幸いなことに、ブースター ケーブルやドライバー、バンジー コードの入った道具箱よりは役に立つサービスです。リモート テクニカル サポートも利用できますし、問題解決のサービスやトラブルシューティングも受けられます。そして何より、MustGather Data Captureというツールが利用できます。IBM Supportが作成したこのツールは、自動的にデバッグ データを収集して問題を修復できます。IBMの人工知能システムのWatsonではありませんが、かなりよくできたツールと言えます。

IBM MustGatherツールには、MustGatherデータ/ファイルをIBM i ServerからIBM i Supportへ自動送信/アップロードするオプションがあります。ツールを実行すると、セーブ ファイルまたは統合ファイル・システム(Integrated File System)内のファイルがIBM iサーバーからIBM i Supportへ自動で送信/アップロードされ、そこで問題が診断され、多くの場合は解決します。
詳しいことは専門家に聞くのが一番なので、MustGather Data Captureツールについて尋ねるために、Doug Bidwell氏とLarry Bolhuis氏のお二人にお話を伺いました。Doug Bidwell氏は、「 IT Jungle」のPTFパッチの達人にして、IBMビジネス パートナーであるDLB Associates社のオーナーです。Larry Bolhuis氏は、フランケン博士の異名をとる、システム管理の分野の専門家です。いずれもMustGather Data Captureツールを熟知しているお二人です。

「IBMのサポートに問題について問い合わせをすると、システムからの情報を送ってくれと言われることがよくあります。以前は、大量のスナップショットを作成して、保存して、FTP転送して、メールを送受信して、といった具合に、必要な情報をIBMのサポート チームに上げるために、ユーザーの側で膨大な量の作業が必要でした。IBMには、DB2 for i、HA(高可用性)、HTTP Server for i、セキュリティ、Web Queryなどのチームがありますが、それぞれのチームがさまざまな要件をメニューに追加してきたため、この一連のツールは進化を続けてきました。このことにより、問題が起こったショップが必要な情報を収集することが飛躍的に容易になっているのです」とBidwell氏は言います。

MustGather Data Captureツール(略してMGTools)の新しいビルドは、新たな機能が追加されるたびに頻繁にリリースされ、また定期的にアップデートされています。
「私自身も、顧客のシステムでPTFを行うたびに、定期的に、このツールセットのアップデートを行っています」とBidwell氏は言います。「新規インストールやアップグレードのとき、あるいは特に入り組んだプロジェクトに関わっているときには、週に1度か、アップデートが出たときにアップデートを実行しています。説明書の類はありません。IBMのサポート テックがこのツールの使い方を指示してくれます。このツールがシステムにあり、デバッグやトラブルシューティングですぐに使えるようにしておくことが、万一、サポート グループからの支援が必要になった際に極めて効果的だということがわかりました。特に、通信やパフォーマンスの問題が生じた場合にそうだと言えます。」
「すべての顧客に強く勧めたかったため、私は『 IBM i on Power PTF Guide 』に、このツールについて加筆を行いました」とBidwell氏は続けます。「それらのツールはいつも使用するわけではありません。大事なのは、一番必要な時にシステムですぐに使えるようにしてあるということです。定期的にアップデートしていれば、トラブルシューティングの際に、必要となる手順を1つ省けることにもなります。」
(Bidwell氏が「 IT Jungle 」のホーム ページに投稿した『PTG Guide』へのリンク です)
本当に有用なものであれば、当然広く普及しているはずと思われがちです。MGToolsの場合は違うのです。
「たいていのシステム管理者は、これらのツールについて耳にしたことがあると思います。そうであれば、一度くらいはIBMのガイドのもとで使用したことがあるかもしれません」とBolhuis氏は言います。彼はこのツールを頻繁に使用しており、システム管理のような業務を行っている人であれば、ツールの使い方を覚えれば、きっと驚き喜ぶはずだと思っています。
「インストールすると、MGメニューに、アップデートを行うためのオプションが表示され、素早く簡単にアップデートが行えます」と彼は言います。「このツールには、IFSまたは*SAVFオブジェクトを送信するための強力なFTPプロセスが備わっており、これはローカルPCへのダウンロードや、さらにはiからの直接FTP転送と比べても、はるかに強力なプロセスです。アップロードは直接行われるため、何も触る必要がありません。その後、PMR番号の入力が求められ、入力するとファイルは正しく届けられます。何かを送信すると、送信したものが受け取られたことを確認するメールが届き、IBM側で復元が完了すると、データは良好であるという別のメッセージが送られてきます。また、特定の用途向けのものもあります。たとえば、HttpAdminコレクターなどがよい例です。HttpAdminコレクターを実行し、PMRを指定すれば、15分以内には、必要な情報がすべてIBMに伝わっています。別の例ではPowerHAのカスタム オプションがあります。これはPowerHAに関連のあるすべての情報を、IBM Supportで使い方がわかる形式で収集します。」
確かにこのツールは、根本原因を突き止めるのに必要なほとんどすべての情報を収集してくれますが、例外はあります。その場合、ユーザーによる手作業が求められます。もっとも、このツールは進化を続けており、必要に応じて機能が追加されてゆく、とBidwell氏とBolhuis氏は口をそろえて言います。自動収集されない情報の一部はIBM Supportから提供されます。

このツールを入手およびインストールするには、方法がいくつかあります。
はじめに、このツールはIBMではQMGTOOLSと呼ばれていることを覚えておいてください。 How To Obtain and Install QMGTOOLS というページが最も役に立ちます。このページでは、OMGTOOLSを、iDoctor GUIインターフェイスを介して入手するか、IBM FTPサイトからQMGTOOLSを手動でダウンロードしてインストールするか、PTFオーダーを介してQMGTOOLSをインストールするかを選べるようになっています。
入手したQMGTOOLSは、IBM i V5R4、6.1、7.1、および7.2をサポートしているはずです。
「IBMでは、効率的な問題解決に必要な情報をIBM Supportが必ず入手できるようにしつつも、同時にユーザーにとってサポートを使いやすいものにしています」とBolhuis氏は語ります。

ちなみに、彼は冗談ではなく本当のことを言ってくれています。

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