2015.02.25
Joe Hertvik 著

IBM i 管理者は何をするべきか パート1

リモート・モニターと完全自動のデータ・センターでは、一般的にシステム・オペレーターはもう必要ないと考えるでしょう。それはある程度は正しいです。その主な役割がシステムを監視したり、レポートを印刷するようなスキルの低いオペレーターはほぼ必要ありません。しかし、IBM i 運用作業は、役割がシステム管理に変わっただけで廃止されたわけではありません。それを考えると、私の考えでは比較的レベルの低い IBM i システム管理者が 2015 年以降にできる内容は次のようなことかと思います。

日常的な IBM i 管理者が必要な理由は

IBM i ショップにとり、プロジェクト管理と日常的な運用の違いを定義することは重要です。IBM i プロジェクト管理者は通常、組織のニーズの定義と、それらのニーズに応えるシステムの作成を担当しています。いったんシステムをセットアップし正しく稼働したら、日常的な運用と文書化のためにシステムは、比較的レベルの低いシステム管理者に任されます。小規模なショップでは、1人または複数の人が両方の役割を担っていますが、大規模なショップでは役割分担されています。

チェックリスト: IBM i 管理者が行うこと

比較的レベルの低い IBM i 管理者が行う内容を、一般作業のチェックリストで定義できます。このチェックリストは 2つの理由で重要です。
まず、やるべき日常的な IBM i 関連作業を特定し、それらの作業を適切な担当者に割り振ることができます。このチェックリストは、低賃金担当者により処理できる項目、あるいは、よりスキルの高い運用担当者をビジネス中心の作業へと解放しながら、自動化や職務のシフトにより解消できるかもしれない項目の特定に役立ちます。つまり、企画資料です。
次に、IBM i システム管理者タスク・リストを、予算、仕事の説明、求人票、その他の雇用関連事項に組み込み、参照することができます。それは、管理者をスタッフに入れるために納得のいく説明をするためのテーマを提示します。つまり、スタッフ配置資料でもあります。
一般的に言えば、(他に重要な業務があるかもしれない) 年 70,000 米ドルかかる高度なスキルを備えた IBM i プロジェクト管理者/アーキテクトに、磁気テープの交換をしてもらいたくないでしょう。レベルの高い人には、システムの計画や付加価値の提供をしてもらいたいのと同時に、経験の浅い人には、日常的な運用管理をしてもらいたいでしょう。システム管理者チェックリストは、誰が何をすべきか、またどの分野の日常的作業を自動化や、ここ数年システム・オペレーターだった経験の浅い人に任せるべきかを特定するのに役立ちます。

職務を定義する

  1. IBM i ユーザー・プロビジョニング
  2. システム監査
  3. ソフトウェアのセットアップと継続的なソフトウェア・データベース保守
  4. バックアップおよびメディア処理
  5. 付属装置の構成、保守、修理
  6. IBM i 運用ヘルプ・デスク
  7. 必要に応じた IBM i レポートおよびフォームの印刷
  8. 組織固有のその他の項目

今週は、(システム・オペレーターに対して) 比較的レベルの低い IBM i 管理者が、組織の為にできる役割分担は何かを確認するため、項目1から3を確認します。

= リスト、パート 1 =

1. ユーザー・プロビジョニング
開発パーティションおよび実動パーティションで、新規 IBM i ユーザーを設定できるように、経験の浅い人を簡単に訓練できます。文書化された手順と自動化処理があれば、IBM ユーザーの追加、削除、変更を処理するのに、高レベルのスキルは必要ありません。適切なトレーニングがあれば、通常は、日常業務を担当する管理者によって処理することができます。

2. 監査
IBM i 監査員の需要はより厳しくなっており、監査員は、次のような過去に求めていなかったいくつかの機能を文書化したいと考えています。

  • 正しく処理されたユーザー追加および権限変更
  • タイムリーに終了したユーザー
  • 財務情報へのアクセス認可用コントロールのレビュー
  • IBM i パーティションが正しくおよびタイムリーに、バックアップされているかどうか
  • コマンド行にアクセスできるユーザーと、そのアクセスで何をしているか
  • IBM i システムにリモート・アクセスできるユーザー

これらの項目について保護および報告するプロセスを作成するのに、より高度なレベルの管理者またはマネージャーが必要になる可能性がある一方、よりレベルの低い管理者は通常、監査証明の作成および文書化を処理できます。また、(ユーザーの追加および終了の文書化など) プロセスが発生するにつれて、こうした情報が多数生成されます。これは、日常業務となります。

3. サード・パーティー・ソフトウェアのセットアップおよび継続中の保守
サード・パーティーのセットアップは、ユーザー・プロビジョニングに関連していますが、それらは単に新規ユーザーのセットアップの枠を越えています。より注意が必要で、ビジネス・ニーズの変化に伴い通常は定期的に発生します。比較的レベルの低いシステム管理者スタッフに依頼できるような、項目をいくつか挙げます。

私の WRKJOBQPF ファイルでは、ジョブ番号 (JOBNUM フィールド) ごとに降順にファイルを入力しました。WRKJOBQPF の DDS は以下のようになっています。

  • ジョブ・スケジューリング・ソフトウェアで承認された変更の実装 (自動化ジョブの追加、変更、および削除)
  • システムに保存された電子メール・アドレス帳の変更
  • 電子メール経由でのユーザーへの電子レポートの経路指定
  • IBM i 実動ボックス、およびそのバックアップ・システム間の高可用性レプリケーションのモニター、および項目が同期しない場合の手順の実行
  • ユーザー・デスクトップでの 5250 エミュレーション・セッションのセットアップ
  • デスクトップ・ファイルのアップロード、およびダウンロードに対する IBM i のセットアップ
  • IBM i システムと通信するクライアント・ソフトウェアのインストール
  • Integrated File System (IFS) とネットワーク・ドライブのマッピング

このリストのほとんどの項目同様、日常業務とプロジェクト/特殊な構成の間にサード・パーティー・タスクの境界線があります。レベルの低い管理者の経験を越えた問題は、常に上流にあるより経験豊かな管理者にエスカレートできます。しかし大部分については、日常的なサード・パーティー構成は通常、明確な指示、チェックリスト、トレーニングによって経験豊富なレベルの低い管理者で処理できます。

さらに続く

今日は、システム管理者の定常チェックリストの必要性を定義し、レベルの低い管理者が実施できる特定の項目をざっと見てみました。次月は、リストを完成させ、さらにレベルの低い管理者を設けることが重要な理由と、彼らの作業をヘルプ・デスクなど他の機能と、どのように連携できるかといった視点から見つめてみましょう。

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